こぐさの丘から
【 高原の豊かな自然環境 】
・「こぐさの丘」は岐阜県加茂郡八百津町の東部、標高約500mの久田見高原にあります。冬はかなり寒いですが、夏はエアコンのいらない、のどかな山里です。そんな自然豊かな地域で自然卵養鶏をしています。
【 にわとりにとって理想的な環境 】
・にわとりは以前はどこの家の庭にもいました。庭を自由に歩きまわり、草を食べたり虫をつついたりしながら生活し、卵を産んでいました。私たちはそのような環境での養鶏に取り組んでいます。
・にわとりは丈夫で強い鳥です。暑さ寒さにもよく耐え、新鮮な空気と水が大好きです。ですからにわとりが自由に運動できる広さ、地面を掘ったり砂浴びができる場所、風通しを妨げない構造の壁。このような鶏舎で、できる限り自然に近い環境を作っています。
【 現代養鶏の問題 】
・現代養鶏の、安く安定供給するための効率最優先で生まれるたまごに疑問をもち、飼育方法・エサ・出荷方法を調べて愕然としました。にわとりにとっても、人間にとってもとても良いとは思えない、まさに工業製品ともいうべきたまごがそこにあったのです。早く成長させたくさん卵を産ませるためのエサ、狭く閉じ込められたケージ、そんな環境でのストレスでも病気にならないための薬剤。全てが自然の法則から逸脱したものに思えました。
【 エサの取組 】
・そこで自然の法則に則った、自然と調和できる養鶏を考えました。エサは、ちゃんと大人になってから産卵するように濃厚飼料は与えません。地元・久田見産の減農薬米を主食に、地元の米ぬかを自然発酵させたもの、地元の豆腐屋さんのおからを嫌気発酵させたもの、国産の牡蠣殻、人間用の国産にぼしを与えています。また無農薬の緑肥も与えています。
【 洗浄しないたまご 】
・出荷時にはたまごは洗わず、乾拭きするだけにしています。にわとりは産卵時にたまごをコーティングします。洗卵するとそのコーティングがはがれてしまい、雑菌がたまごの中に入り込み、賞味期限を短くしてしまいます。また洗卵する時の洗卵液は、じつは体に良くない物質を含んでいます。
・このような理由でたまごは洗っていません。薬剤や抗生物質、遺伝子組み換え食品などの心配のない、安心安全なたまごです。
【 自然な産卵率 】
・鶏舎はにわとりの生活環境に配慮した鶏舎ですので、夏の暑いときや、冬の寒いときには産卵率がおちます。特に冬はほとんどたまごを産まなくなります。それがにわとり本来の姿なのです。「こぐさの丘」から出荷するたまごは、自然に近い環境で育ったにわとりが産むたまごです。たまご本来の、自然な味・栄養をぜひご堪能ください。